ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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SDレンズ2枚とEDレンズ1枚を含む、5群5枚の贅沢な光学設計により、無収差に近い光学系を実現。
写野中心から35mm判フルサイズはもちろんラージフォーマット44×33mmの最周辺に至るまでシャープで美しく均一な星像を得られます。
さらに広い視野での星空観察から高倍率での惑星観察まで、眼視観望でも高い性能を発揮するフォトビジュアル鏡筒です。
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凸レンズにSDレンズ2枚、高屈折率EDレンズ1枚(5群5枚構成)を使用し、前側の凹レンズに新開発の高性能ランタン系ガラスを採用しています。これにより軸上色収差と非点収差を極限まで抑えることに成功、中心像、35mm判フルサイズはもちろんラージフォーマット44×33mm※の最周辺に至るまでシャープで美しく均一な星像が得られます。※レデューサー併用時はフルサイズ36×24mmまで
ユーザーのスキルに関わらず、満足できる撮影結果が安定して得られるよう、VSD70SSでは設定精度に対する「ピークのなだらかさ」にこだわりました。
エアリーディスクに収まるピント範囲が広い設計を採用していますので、ピント合わせ精度やスケアリングのズレが多少残っていても写野周辺における星像の色味変化や崩れが起こりにくくなっています。
これにより、写野全面に渡りシャープで美しく均一な星像が常に得られ、撮影後の画像処理も含めて安定した撮影結果が期待できます。貴重な撮影機会を確実にモノにします。
一般にアストログラフでは口径食による周辺減光が発生するため、撮影後は周辺減光補正などの画像加工が必要となることも珍しくありませんでした。
そこでVSD70SSでは大口径レンズを後群光学系に採用し、イメージサークルφ55mm最周辺の光量90%以上を確保しています。
写野全面で光量が均一なため、画像処理による周辺減光補正が不要または加工が容易となる効果が期待できます。
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口径食が少ないことは周辺光量を豊富に保つとともに、光の回折により生じる輝星の非軸対称フレアを排除、写野周辺での星像崩れを防いでいます。
また豊富な周辺光量により得られる豊かな諧調と併せて、美しい撮影結果が期待できます。
※撮影システムによっては、カメラボディやカメラマウント等によるケラレが発生する場合があります。
MTFとは「Modulation Transfer
Function」の略で、レンズ性能の評価指標を空間周波数特性で表したものです。
レンズの解像力や撮影対象の持つコントラストを像面でどれだけ再現できるかを表します。
グラフは水平軸に画像中央からの距離、垂直軸にコントラスト値(最大1)を設定しています。
10本/mmの曲線(赤)が1に近いほどコントラストが高く、30本/mmの曲線(青)が1に近いほど解像力が高いことを示します。VSD70SSではコントラスト値が何れもほぼ1に近い値を示しており、極めて優秀な光学系であることが分かります。
VSD70SSでは非常にフラットな像面が得られるため、良質な接眼レンズとの組み合わせにより、低倍率かつ広視野での眼視観測において、シャープな像が視野全体に広がります。
さらに視野中心は、多波長ストレール強度96.7%を誇ります。高性能アポクロマートとして定評をいただいているSD81SIIの95.7%を上回る結像性能を持つため、惑星などの高倍率観測にも適しています。
φ55mmの広いイメージサークルと豊富な周辺光量を最大限に活かすため、VSD70SSではφ87.5mmという大型接眼部を採用しています。
豊富なアクセサリーに対応し、ラージフォーマット・フルサイズフォーマットによる撮影や眼視観測など様々な観測シーンに対応できます。
ラージフォーマットのカメラボディや大型の冷却CCDカメラなど重量のある機材を取付けた際にドローチューブを確実に固定するクランプを搭載しています。
構図やピントを合わせた後でクランプを締めても画角が移動しにくいよう、ラックギアを横から挟んで固定する方式を採用しています。
精密なピント合わせに対応するデュアルスピードフォーカサー(別売)、またはZWO社製EAF(電動フォーカサー)等を取付けできます。
VSD70SS鏡筒使用時の全長は約444mmですが、スライド式の対物フードを収納することで368mm(接眼アダプター等の部品を取外すことで最小約299mm)まで短縮できます。
非常にコンパクトに収納できますので、手軽に運搬できます。
①VSD70SS鏡筒ケース
VSD70SS鏡筒専用のケース
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VSD70SS鏡筒