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2025.07.01
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最初にご紹介するのは「七夕の物語」です!
7月7日は七夕で、織姫と彦星が天の川を越えて会うことができるとされている日です。
織姫や彦星の登場する七夕のお話は、中国で生まれた「七夕伝説」です。以下でその物語をご紹介します!
天で最も位の高い神様・天帝(てんてい)の娘である織女(しょくじょ)は、毎日熱心に機織りの仕事をしていました。織女の織る布はとても美しく、神々の着物に利用されたそうです。仕事ばかりする織女をかわいそうに思った天帝は、天の川の対岸に住む牛飼いの牽牛(けんぎゅう)を織女の婿として迎え入れることにしたのです。
やがてふたりは結婚し、仲良く過ごしていました。しかし、仲の良さゆえに毎日遊んでばかりで、機織りや牛飼いの仕事をしなくなってしまいました。その様子を見ていた天帝はとても怒り、ふたりを天の川の両岸に引き離しました。愛し合うふたりは離れ離れになってしまったのです。
離れ離れになってしまったふたりは毎日悲しみに明け暮れ、仕事もうまく進みません。そんなふたりを見た天帝は、真面目に仕事をするのであれば、一年に一度の7月7日の夜にふたりが会うことを許しました。それ以来、ふたりは真面目に仕事をし、7月7日の夜を待ちわびているのだそうです。
日本において、織女は織姫、牽牛は彦星と呼ばれ、七夕伝説の物語は多くの人に知られています。そして、夏の夜空で天の川を挟んで輝く二つの星、こと座のベガとわし座のアルタイルがそれぞれ織姫と彦星だと考えられています。
七夕と聞くと7月7日を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は旧暦の7月7日がもとの起源であるため、本来の七夕は別の日なのです。旧暦の七夕は「伝統的七夕」と呼ばれ、2025年の伝統的七夕は8月29日です。伝統的七夕について、詳しくは来月の星空TOPICSをお楽しみに!
七夕の夜、愛し合うふたりに想いを馳せながら、夜空を眺めてみてはいかがでしょうか?
次にご紹介するのは「天の川」です!天の川とは、地上から見える天の川銀河の星々の集まりのことです。
私たちの住む地球は太陽系に属する惑星です。そして太陽系自体も、広大な銀河系、天の川銀河の一部なのです。天の川銀河の直径は約10万光年(1光年は光が一年間に進む距離)であり、そのあまりの大きさに私たちからは遠い存在のように思えるかもしれません。しかし、夜空を見上げるとその一部を肉眼で見ることができるため、意外と身近な存在にも感じられます。
夜空に広がる「天の川」は、円盤状の天の川銀河を横から見ているため、帯状の星の集まりに見えます。太陽系が天の川銀河の一部であることから、銀河系全体を一度に見渡すことはできないのです。
天の川の正体は川や雲だとされていましたが、1910年にイタリアの科学者であるガリレオ・ガリレイが天体望遠鏡で天の川を観測し、天の川が星の集まりであると気が付きました。
ぜひ、ガリレオのように天体望遠鏡で天の川の星々を観察してみてください!天体望遠鏡を使うと肉眼では見えない暗い星まで見ることができます。天体望遠鏡の視野いっぱいに広がる星々は、数えきれないほど多く、想像以上の美しさです。天体望遠鏡の倍率は20〜30倍程度の低倍率がおすすめです。
天体望遠鏡をお持ちでない場合は、双眼鏡での観察もおすすめです!肉眼で見るより多くの星々をとらえることができます。
天の川といえば「夏に見えるもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は冬にも天の川を見ることができます。しかし、夏に見える天の川に比べて冬の天の川は淡く、肉眼ではっきりと捉えるのが難しい場合もあります。夏と冬で違いが生じるのは、銀河系内における太陽系の位置が関係しています。
太陽系は天の川銀河の中心から約2万6100光年離れた位置にあり、銀河の中心より円盤の縁に近い場所にあります。天の川は銀河系の円盤を横から見た姿ですが、私たちが銀河の中心方向を見るか外縁方向を見るかによって、視界に入る星の数や密度が大きく変わります。銀河の中心方向には星が数多く存在するため、中心方向を見ることになる夏の時期は濃い天の川を、外縁方向を見ることになる冬の時期は淡い天の川を見ることができるのです。
濃さに違いはあるものの、天の川は一年を通して見ることができるため、私たちの地球、そして太陽系が天の川銀河の中にあることを実感できますね!天体望遠鏡を使った観察や、夏と冬の違いの観察をぜひお楽しみください!
それでは、また来月の星空TOPICSでお会いしましょう!
参考: 「星は友だち!はじめよう星空観察」永田美絵, NHK出版
「天の川銀河紀行」国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(https://4d2u.nao.ac.jp/movies/20170601-galaxy/)
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