Vixen の科学情報誌 So-TEN-Ken(ソウテンケン) WEB版

星座たちのドラマ(神話)#2
「おおぐま座とこぐま座」

わかりやすい星座を1つ1つ覚えていけるように。そして一緒にその星座の神話も思い浮かぶように。そんな目的で連載中のシリーズ。今回は悲劇の親子グマの星座です。

画像:おおぐま座とこぐま座

<おおぐま座とこぐま座>

北斗七星からの...おおぐま、こぐま

画像:アルコルとミザール

<アルコルとミザール(A、B)>
天体望遠鏡で撮影。

学校の理科の授業で教わった北斗七星。これはおおぐま座という星座の一部分で、クマのしっぽと胴体にあたります。
春の宵は、北の空の高い位置に見え、とても大きくて、全天で3番目に大きい星座です。北の空にはもう1つ、北極星が柄の端になっているひしゃくの形があり、こちらはこぐま座。恒星は北極星を中心にして回っている(ように見える)ので、時間の経過とともに時計の針のようにこぐま座がグルグルしています。

北斗七星のひしゃくの柄、端から2番目の星に注目。これはミザール(2.3等)とアルコル(4等)という星がくっついて見える二重星で、視力の良い人は肉眼でも2つの星がわかると言います。そしてミザールの方は、さらにミザールA、ミザールBという二重星になっています。皆さんも肉眼、双眼鏡、天体望遠鏡で見極めてみてください﹆

射った相手はまさか!お母さん!?

美しい娘 カリストは、月と狩りの女神アルテミスに仕える森の妖精。ある日、大神ゼウスがカリストに一目惚れし、アルテミスに化けて近づき恋仲となります。
やがてカリストは男の子 アルカスを授かりますが、そのことで本物のアルテミスの怒りを買って追放されてしまいます。さらにゼウスの妃ヘラからも浮気相手として恨まれてしまい、呪いをかけられて毛むくじゃらのクマに姿を変えられてしまいました。
クマの姿では愛しいアルカスを育てることができず、カリストはひとり、森で暮らすことになりました。
月日がたち、狩人に成長したアルカスが森を歩いていると、1頭のクマが駆け寄ってきました。危険を感じたアルカスは得意の弓を引こうとしますが、獰猛なクマの姿に慌てて、弓がひっかかってしまいます。その様子を見たゼウスは、獰猛なクマが本当はカリストであり、愛しい息子の姿を偶然見かけて喜び駆け寄ったのだと気づき、2人を天にあげて2つの星座、おおぐま座とこぐま座にしたのでした。

※神話には諸説あります。