<2025年の皆既月食>
撮影 : ©井川俊彦(2025.9.8)
ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー

今回(2026年3月3日)の皆既月食は18:49から始まるので、夜更かしする必要がなく、みんなで無理なく観察できます。
しかも日本全国どこからでも、部分・皆既月食の最初から最後まで見られる、言わば“絶好の”皆既月食。
これを逃すと次は2029年1月1日まで見られないので、晴れていたら忘れずに空を見上げよう!
<2025年の皆既月食>
撮影 : ©井川俊彦(2025.9.8)

<A 2026年3月3日>
東京の皆既月食の経過。東京以外の地域では天体の方角や高度が少し変わります。(背景の星空は20:30頃の様子)
日没の約1時間後(※1)に始まる今回の月食。月は昇り始めたところでまだ高度が低いので、部分月食の最初から見たい人は、東の方角ができるだけ地平線近くまで見渡せる、視界の開けた観察場所を事前に探しておきましょう。
月が全て暗くなる皆既月食が始まるころには高度30°ぐらいになり、その後は月食が終わるまで高くなっていく一方なので、もし最初は見えなくてもしばらく待っていましょう。
月の背後にはしし座があり、1等星レグルスのそばを通りながら月食の進む様子を眺められます。今回は各地の科学館や天文施設などで皆既月食イベントを行っているはずなので、探して参加してみるのもオススメです。
※1...時刻は東京を基準としています。石垣島辺りでは日没とほぼ同時に部分月食が始まります。
| 時刻 | 方角/高度(※) |
| 18:49 部分月食始め | 東/約15° |
| 20:04 皆既月食始め | 約30° |
| 20:33 皆既月食の最大 | 東南東/約35°/食分1.156 |
| 21:03 皆既月食終わり | 約40° |
| 22:17 部分月食終わり | 南東/約52° |
※月食は地球上どこでも同時に進行します。このタイムテーブルの月の方角と高度は東京を基準としています。

<B 月食が起こる仕組み>
月の一部だけが影に入っていると部分月食。全部入ると皆既月食。
月食は、太陽─地球─月がこの順番でほぼ一直線に並んだ満月のときに起こる現象。地球が太陽光に照らされて宇宙にできる影に月が入ってしまうことで、月が暗く、赤黒く見えます。その影に月が一部だけ入っているときは部分月食、全部入っている時は皆既月食と呼びます。

<C 月の満ち欠けの仕組み>
黒丸の中の月が、地球から見えている姿。
月は毎日、満ち欠けを変化させていますが、これは月に直接太陽光が当たっている部分が明るく、当たっていない部分が暗く見えている状態。そして太陽と地球、月の3つがどのような位置関係にあるかで満ち欠けが決まります。
例えばイラストCのaの位置に月があるとき、地球から見ると太陽光がほんの一部にだけ当たっていてa+のように見えます。bの位置に月があるときはb+のように、cにあるときはc+のように見えます。
「月食ってナニ?」で説明したように、部分月食とはそもそも仕組みが違うのです。
懐中電灯などのライト、大小1つずつのボール、この3つがあれば月食と満ち欠けの違いの実験ができるのでぜひやってみてください。ライトは太陽、ボール大は地球、ボール小が月です。どのようにやるかは?...、ぜひみなさんで考えてみてください。

<部分月食(左)>
食分0.54、半分ほど影に入った状態。欠け際が弧を描いているのは、地球の影が円形だから。欠け際の地形はよく見えない。撮影 : ©井川俊彦(2025.9.8)
<上弦の月(右)>
月齢8.9。月面の凹凸を斜めから照らす角度で太陽光が当たっているので、リアルによく見える。撮影 : ©井川俊彦(2025.10.30)
日頃から月の観察をしていると、満ち欠けと月食の違いを次のような様子からも感じることができます。
2点の画像を見比べてみましょう。月食の欠け際(明るい部分と暗い部分の境目)を双眼鏡や天体望遠鏡で見ても、クレーターや山脈などの凹凸はよく見えません(画像「部分月食」)。一方、満ち欠けによる欠け際の場合はそれがハッキリと見えます(画像「上弦の月」)。
そのほか、月を普段から観察していると、月食が起きたとき、さまざまな違いに気づくことができます。次の皆既月食までにたくさん観察しておきましょう。

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