Vixen の科学情報誌 So-TEN-Ken(ソウテンケン) WEB版

まさにトリック!
食虫植物の巧妙なワナ??

個性的な見た目でも楽しめる食虫植物。
土から得る養分だけではお腹がいっぱいにならないので、なんと昆虫を捕まえてそこからも養分をもらっているのです。
そのために張るワナがすごい!
とても計算高く、まるで頭脳を持った植物のよう。
その巧みな仕掛けに、顕微鏡で迫ってみましょう。

画像:モウセンゴケの腺毛

<モウセンゴケの腺毛(200倍)>

閉じ込み式捕虫
「ハエトリソウ」

画像:ハエトリソウ

画像:ハエトリソウ

(20倍)

捕虫葉の表面に6本の感覚毛が生えていて、これがセンサーになっています。獲物が30秒以内に2回、この感覚毛に触れると約0.3秒で葉が閉じます。このシステムのおかげで、虫以外の雨粒などでは反応しにくくなっています。その後、感覚毛に3回目の接触があると消化酵素が作られ始め、5回目で消化開始となります。

画像:ハエトリソウ

(200倍)

粘り着け式捕虫
「モウセンゴケ類」

画像:モウセンゴケ類

画像:モウセンゴケ類

(200倍)

モウセンゴケにはたくさんの種類がありますが、これはサスマタモウセンゴケ。葉の表面に生えている腺毛からネバネバする液を分泌していて、ここに消化酵素が含まれています。獲物の養分もこの腺毛から吸収します。

画像:モウセンゴケ類

(200倍)

落とし穴式捕虫
「ウツボカズラ類」

画像:ウツボカズラ類

画像:ウツボカズラ類

(20倍)

この類の食虫植物は「ピッチャープラント」とも言い、中には消化液が入っています。蓋がついていて、中に雨が入って消化液が薄まってしまうのを防いでいます。この蓋の下やピッチャーの上部から蜜が出ていて、虫はこれに誘われて集まり、中に入ると出てこられない仕掛けになっています。

画像:ウツボカズラ類

(200倍)

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画像:デジタル顕微鏡 ハンディ PRO

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