ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
カマンベールチーズ、食パン、みそ、ビール、これらにはある共通点が…。
実はいずれも菌類がなくては生まれない、菌類のおかげでおいしくなったと言える食材なのです。
そんな身近な菌類の姿をちょっとのぞいてみましょう!
「菌類」と言ってしまうと食べ物っぽくはありませんが、菌類とはカビ•キノコ•酵母のことを指し、もともと食品とは深い関係があります。
青カビや白カビはチーズの製造に利用されています。またしょうゆやみそ、日本酒などは麹[コウジ]カビがなくては作れません。カビは主に「菌糸[きんし]」と「胞子」からできています。糸のように細くて、枝分かれしながら伸びていくのが菌糸。菌糸が集まっている部分は菌糸体と言います。そして菌糸のところどころに胞子ができて、これがわずかな風でも飛んでいき子孫を増やします。
パン、乳製品、ビールなどを作るときに使われます。酵母は糖類を養分として取り込み、二酸化炭素とアルコールを排出します。この二酸化炭素のおかげでパンがふっくらと膨らむのです。
コウジカビ
甘酒用の米麹を水にひたして、その水をスライドグラスに垂らして観察。
青カビ•白カビ
チーズのカビ部分にセロハンテープを押し付けて、スライドグラスに載せる。
酵母
パンの材料のドライイーストを砂糖水で溶いてスライドグラスに垂らす。
※カビの観察には食用のカビを使いましょう。食べ物に発生した黒カビなどは毒性が強いので避けてください。
菌糸の先から、デンプンやタンパク質を分解する酵素を分泌します。この酵素が食べ物を柔らかくしたり、発酵させて旨みを引き出したりするのです。
青緑色の無数の粒は胞子。青カビはペニシリウム属と呼ばれる菌類で、医薬品のペニシリンはこの青カビの仲間から発見されました。
ゴルゴンゾーラチーズと違ってこちらは菌糸が目立ちます。ところどころに無色の粒、胞子が見えます。
出芽酵母とも呼ばれ、1つの細胞から新たな細胞が出芽するように生まれます。
●2種類の接眼レンズと3種類の対物レンズが付属。40、100、250、400、1000倍で観察可能
●照明は白色LED。ACアダプターでも電池でもOK