ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー

天体望遠鏡の基本を学ぼう!

まだ天体望遠鏡を触ったことのない人でもわかる!
天体望遠鏡の基本と選び方を、超ビギナー目線で説明します。

5時間め » 自動導入

一度視界に入れた星をずっと追いかけてくれる自動追尾の話を、4時間めにしました。
5時間めは、見たい星を視界に入れるときの便利な機能、自動導入のお話です。
例えば土星を天体望遠鏡で観察したいとき、
(1)肉眼で土星の位置を確認する(位置がわからない場合は資料やアプリなどを使って調べる)
(2) 天体望遠鏡についているファインダーという低倍率のミニ望遠鏡で、土星が視界に入るように鏡筒の向きを変える
(3) 接眼レンズをのぞいて土星を観察する。必要に応じて、微動ハンドルなどで向きの微調整を行う
これが手動導入の手順です。
自動導入機能のついている天体望遠鏡では、コントローラーで見たい天体を指示すると、鏡筒がウィーンと自動で向きを変え、いきなり(3)から始められるのです。
その後は自動追尾機能を働かせれば、自分は何もしなくてもずっと土星を観察し続けられるわけです。

<コントローラー画面>
このように見たい天体の名前を選択すると、鏡筒がその天体の方向に向きを変え始めます。

自動導入機能のついている天体望遠鏡は、肉眼では確認できない淡い天体も簡単に観察できるという大きなメリットがあります。
星雲・星団などは肉眼でもわかるものは少なくて、ほとんどはほかの星を目安にして星雲・星団の位置を憶測して、探し当てます。
つまり明るく見えている星を基準にして、指で夜空に星座の形を描けるぐらい知っていないと、天体望遠鏡での観察は難しいのです。
その点、自動導入機能があればボタン1つで可能となります。
ただし4時間めに話した自動追尾のセッティングと同様に、あらかじめコントローラーの中の星図データと実際の星を一致させる作業が必ず必要です。
その作業をアライメントといいます。
例えば1等星のシリウスを肉眼で見つけたら自分で天体望遠鏡をその方向に向けて、コントローラーに「これがシリウスの位置だよ」と記憶させます。
この作業を2〜3つの恒星で行うと、コントローラーが実際の全天の星の位置を把握し、初めて肉眼で見えない星まで導入してくれるようになります。
夜空には肉眼で見えない天体が無限のように存在します。
自動導入機能は“自分にとっての宇宙”を一気に広げてくれる、新たなドアと言えるでしょう。

自動導入可 赤道儀 SXD2赤道儀WL
重さ
9.2kg(ウェイトを除く)

お持ちのスマートフォンやタブレット端末がコントローラーとなり、高精度な天体自動追尾など天体ナビゲーション機能を活用できる、「ワイヤレスユニット」を搭載しています。
天体ナビゲーション機能を使えば、画面に表示される天体を選択するだけで、自動で鏡筒の向きを変えてくれます。
肉眼では見つけにくい淡い天体も自動導入してくれるので、気軽に観察できます。

詳細はこちら
自動導入可 赤道儀 SXP2赤道儀
重さ
13.3kg(ウェイトを除く)

コントローラー「STARBOOK TEN」が標準装備。
天体ナビゲーション機能を使えば、画面に表示される天体を選択するだけで、自動で鏡筒の向きを変えてくれます。
肉眼では見つけにくい淡い天体も自動導入してくれるので、気軽に観察できます。

詳細はこちら