単眼鏡が広げる刀剣鑑賞の世界

日本刀の美~刀文~

日本刀の美~刀文~

重要文化財
太刀 銘 備前國長船住近景 建武二年五月日
備前 南北朝時代 建武2年(1335)
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

近年、名刀を擬人化したゲームのヒットのおかげで、若い女性の間でも日本刀鑑賞の人気が高まっています。
とは言え、まだまだ多くの人にとっては、日本刀はどれも同じように見えてしまっているはず。何をどう見て、どう楽しめばいいのか、いまいちピンと来ていないことでしょう。 日本刀鑑賞のポイントは、まずは全体を観ること。刀身の幅や厚さ、切先(きっさき)の形状、そして、反りの深さなど、姿全体を鑑賞します。


日本刀の美~刀文~

重要文化財
太刀 銘 一(福岡一文字)
備前 鎌倉時代中期
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

続いてのポイントは、細部の鑑賞。特に注目したいのが、刃文。焼入れの技術によって生ずる模様です。華やかな刃文もあれば、水平線を思わせるようなゆったりとした刃文もあり、刀によって、その個性はさまざまです。肉眼でも鑑賞できますが、ここは是非とも単眼鏡を用意したいところ。光に当たった刃文が放つ宝石のような美しさも、刀鍛冶の技量が如実に表れる帽子(切先の刃文のこと)の表情も、まるで間近で見たように感じられることが出来るのです。


沸と匂

沸と匂

重要文化財
太刀 銘 一(福岡一文字)
備前 鎌倉時代中期
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

日本刀の刀身でキラキラと輝く刃文を構成しているのは、無数の細かな粒子。それらは「沸(にえ)」や「匂(におい)」と呼ばれています。 「沸」は粒子が粗めで、どうにか肉眼でとらえることが出来ますが、「匂」は肉眼で確認することは不可能なほどの微粒子。夜空に例えると、「沸」は星空で、「匂」は天の川や星雲のような感じでしょうか。


沸と匂

重要文化財
太刀 銘 備前國長船住近景 建武二年五月日
備前 南北朝時代 建武2年(1335)
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

そんな「沸」や「匂」の様子を単眼鏡で覗いてみましょう。日本刀を照らす照明の光が「沸」や「匂」に反射し、赤や緑といった様々な色を放っているのが見て取れるはずです。そのさまは、まるで万華鏡のよう。日本刀はシルバーだけではなく、カラフルな表情を見せてくれるものなのです。また、「沸」は刃の部分だけでなく、地鉄(じがね)についていることも(これを地沸[じにえ]と呼びます)。日本刀に広がる宇宙の如き世界を、是非単眼鏡で探索してみてください。


刀装具

刀装具

刀剣をたっぷりと鑑賞した後は、刀装具にもご注目。鞘や鍔、柄や鎺(はばき)などに施された細工、職人技の世界を堪能いたしましょう。 さらに、刀に付随する小さな部品・三所物(小柄、笄、目貫の3点セット)を単眼鏡で覗いてみれば、その芸術性の高さに驚かされることは必至。 いかに当時の武士がオシャレだったのかを伺い知ることが出来るでしょう。


刀剣のより深い世界を知りたいのなら、刀剣博物館を運営する公益財団法人「日本美術刀剣保存協会」のサイトへ。
> 日本美術刀剣保存協会
2017年度に両国の安田庭園に新生・刀剣博物館がオープン!


ビクセンの単眼鏡

これら刀剣の細かい世界をじっくりストレスなく楽しむには、手ブレの少なさと視界の明るさを重視して、4倍の単眼鏡をオススメしたいと思います。

  • アートスコープ H4×12

    アートスコープ H4×12

    実視界11.5度。適度に広い範囲を同時に見渡すことができる倍率であるため、多少の手ブレが起きても観察対象が視野から外れにくく、初心者でも楽に観察できます。
    また適度に拡大されるため、肉眼では観察できない美術品の細部までを鑑賞できます。日本製

  • マルチモノキュラー 4×12

    マルチモノキュラー 4×12

    メガネをかけたままでも使いやすいハイアイポイント設計です。 しかも約20cmの近距離から焦点が合わせられ、かつ9.0の明るさを実現!日本製

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