モノ+コトが生む特別な瞬間

+01 A62SS鏡筒入笠山

『星を見に山に行く』という文化をつくりたい

株式会社ビクセン 代表取締役社長 新妻和重

気軽に望遠鏡を、たくさんの人に使ってもらいたい。本当は身近に星はあるのにこれまでの望遠鏡は重くかさばるものばかりでした。その敷居の高さが人から星を遠ざけてしまっていました。「気軽にお気に入りの場所で星が楽しめたら」そんな思いをA62SS鏡筒には込めています。また、『星を見に山に行く』という文化をつくりたいという思いもありました。
山でみる星は特別きれいに見えます。そしてそんなところで望遠鏡を使って見る月は格別です。その感動を体験してもらうためにはやはりコンパクトな望遠鏡が必要だと思いました。

そんな社長の強い思いから生まれたA62SS鏡筒。今回、山岳ジャーナリストの柏澄子さんをお呼びして、初心者にも優しい長野県入笠山で、山×星を体験していただきました。

総合光学機器メーカー ビクセン 代表取締役社長

新妻 和重

埼玉県出身。中央大学卒業後、公認会計士事務所に就職。公認会計士二次試験合格。企業会計、経営相談、相続対策などの業務に従事する。38歳でビクセン社外取締役就任。翌年、公認会計士事務所を退職し、ビクセン取締役となる。40歳で代表取締役社長(8代目)に就任する。現在、代表取締役就任8年目。

フリーランスジャーナリスト

柏 澄子

1967年千葉県千葉市生まれ。登山全般および山岳地域のあれこれをテーマにしたフリーランスジャーナリストであり、登山ガイド(日本山岳ガイド協会認定)。 高校と大学山岳部で登山を覚え、以来春夏秋冬、国内外の山登りを楽しみ続けてきた。 著書に『はじめよう! 山歩きレッスンブック』など山登りの楽しみを伝えている。

『星を見に山に行く』

双眼鏡で星をみよう

柏さん山を登ったときに夜空を見上げることはありますが、星のことはあまり知りません。今日はおねがいします!
新妻今日は月が出ているので明るく、夜の八ヶ岳の全容がよくわかる、素晴らしい山と星空の景色ですね。この景色は入笠山ならではです。星を楽しむために、私は山に行くときにいつもSG6.5双眼鏡を持ち歩いています。星空から夜景まで良く見え、普段とは違う景色をみせてくれますよ。

柏さん新妻さんから双眼鏡のレクチャーを、のぞき方から眼幅や視度の調整まで教わりました。これができてこそ気持ちよく双眼鏡を使えるんですね。これまで数えきれないほど山の星空を仰いできましたが、いつもなにかのついでに眺めていました。ついでではなく時間をかければ、星の位置が変化し次の星も昇ってきて、とても幸せな気分になれますね。

望遠鏡で月をみよう

新妻こういう場所に持ち歩いてきて、やっと自分が理想とするシチュエーションで天体望遠鏡が使えてうれしいです。さすがに大きい天体望遠鏡を持っていくのは無理ですが、A62SS鏡筒だったら山の上での観望会も実現できます。またこの鏡筒はスマホとの相性も良いし、スマホの性能も上がってきたのでスマホでも月が十分に良く撮れる。これでようやく誰でも気軽に月が撮れるようになるなあ。

柏さん 望遠鏡を使って月を見るのも初めての経験。クレーターが確認でき、とくに月の輪郭付近でははっきりとし、心が躍りました。陶器のような質感がとても美しいです。雲が流れ月が隠れたり現れたり。その動きはドラマチックです。 スマートフォン用カメラアダプターを使って撮影をし、その場でみんなと見せ合ったり、下山後に友人に送ったり、楽しみを分かち合いました。まさか自分にこんな写真が撮れるとは思ってもいず、嬉しいです。こうやって月のことを少しでも知るようになり、時間をかけて眺めると、親しみがわきます。これからの登山に、楽しみがまたひとつ加わりました。

何を持っていこうか、どんな風に持っていこうか

山も星も、より楽しむための道具がたくさんあります。持っていき方も人それぞれ。お二人のパッキングのこだわりをご紹介。

星を快適に楽しむためのパッキング(新妻)

新妻星を快適に楽しむには防寒具は欠かせません。今回はダウンでA62SS鏡筒を包んで、ザックに取付けることができるスコープキャリアに三脚と一緒に入れてみました。また双眼鏡やポラリエ(星空撮影用の架台)を持ってきています。
柏さん三脚を外付けしたザックのなかには、シンプルながら必要十分な装備が詰まっていました。仕事柄、写真家と山に登ることも多いですが、彼らと新妻さんのパッキングには共通点があります。カメラや天体望遠鏡などの精密機器を保護するのに防寒着を使うこと。過剰にならず、けれどしっかりと保護していますね。

冬の山を楽しむためのパッキング(柏さん)

柏さん 防寒を第一に考えました。レインウエアは防風性があり重宝します。ジャケットはダウンと化繊綿の2種類を用意します。ダウンは軽量コンパクトで保温力が高いのがメリット。化繊綿は多少の濡れがあっても保温力が落ちないので汗ばむような行動中にも使いやすいです。フード付きは頭から首筋まで防寒できて、温かさが倍増!お湯入り保温ポットや小型コンロがあれば、熱いお茶やスープも飲めて、体のなかから温めることもできますね。

『星を見に山に行く』、入笠山2日間

『星を見に山に行く』今回の体験を振り返る

身近な宇宙旅行を味わう

新妻今回の星をたのしむ山登りはどうでしたか?
柏さん星をみるために山に登ること自体がはじめてで新鮮でした。山に望遠鏡、もって行けちゃうんですね。そして正直、この旅が始まる前は星空や月を観察して面白いのかなって思っていました。笑
新妻実際望遠鏡で月をみて印象変わりました?
柏さんはい。雲が月の前を流れたり、月が動いていくのをみていてこんなにダイナミックなんだ!って感動。ただ眺めるだけじゃなくて、望遠鏡でじっくり月を見るのも面白いことなんだなって。
新妻その通りですね。“月に始まりつきに終わる”という言葉を天文好きの人たちが使うくらい、月って割と身近に感じられるのに意外と奥が深い。

柏さんそんな言葉があるんですね。望遠鏡をのぞいたときにとても近くに見えるように感じて、私は簡単に行けそうだ と思っちゃいましたけど。笑
新妻そういう意味で言うと、身近な宇宙旅行感覚が味わえるのは、実は月かもしれませんね。今回はカメラ三脚にA62SS鏡筒を取り付けて月を楽しみましたが、しっかりした微動操作の出来る三脚があればもっとしっかり星が楽しめますよ。
柏さん確かに!これをきっかけに山でじっくり星や月を楽しんでみたいです。

今回使用したビクセン製品