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今まさに見られる天文現象や最近撮影できた天体など“宇宙のコーフン!”を、ビクセンスタッフによる取材、撮影でお伝えします。神秘の夜空をナマの声、画像でお楽しみください。
2011年12月10日から11日にかけて、皆既月食(※1)が起こりました。
ビクセンのある埼玉県では、本影食(※2)の始まる時刻まで月に薄雲がかかり、残念ながら前半の半影食(※3)は観測することができませんでした。しかしその後は快晴に恵まれ、観測と撮影ができました。
私がビクセン社屋の屋上で撮影しました月食写真を公開いたします。
(ビクセン企画部 テクニカルコンサルタント 島田敏弘)
(撮影 : 企画部 島田)
撮影データ
(撮影 : 企画部 島田)
撮影データ
月食当日は東京のお台場海浜公園で行われた観望会にビクセンも全面協力し、多くの方々にお集まりいただきました。
観望会に参加していただきました皆様には厚く御礼申し上げます。
次回の皆既月食は2014年10月8日17時10分ごろから22時40分ごろ(本影食は18時10分ごろから21時40分ごろ)にかけて、日本のほとんど地域で観望できます。
部分月食は2012年6月4日19時ごろ東南方向の低空で観察できます。(いずれも東京の場合の時刻)
※1 : 皆既月食とは・・・
満月が地球の影のなかに入ることにより起こる現象です。一部が影に入っておこる「部分月食」と違い、全てが影に入ってしまう現象が「皆既月食」です。月食は月の満ち欠けとは異なります。
※2 : 本影食とは・・・
地球が太陽の光のほとんどをさえぎって作る影の部分を本影といいます。この本影に満月が入ってしまうことを「本影食(本影月食)」といいます。地球の大気により青い光は拡散・吸収されていまいますが、赤い光は屈折し本影に回り込むので「皆既月食」の月はオレンジ色〜赤銅色に見えるのです。
※3 : 半影食とは・・・
太陽と地球の大きさは直径で約109倍の差があります。そのため太陽の光の一部を地球がさえぎり「わずかに暗い影の部分」ができます。その「わずかに暗い影の部分」に満月が入ることを「半影食(半影月食)」といいます。肉眼では明るさの変化がほとんど分かりません。
今回で初飛行から約30年続いた長い歴史に幕を下ろすことが決定している最後のスペースシャトル「アトランティス号」が2011年7月9日午前0時26分(日本時間)に打ち上げられる予定です。 今回のミッションは国際宇宙ステーション(ISS)への補給が目的ですのでドッキングも行われます。
スペースシャトルオービタの単独飛行と比べ、ドッキング先の国際宇宙ステーション(ISS)はかなり明るいので目視で発見することも簡単ですし、今現在、国際宇宙ステーション(ISS)には日本人の古川宇宙飛行士が長期滞在をしていて、宇宙から更新されるご自身のTwitterもあり話題性抜群です。
国際宇宙ステーション(ISS)は、10倍40mmクラスの双眼鏡を使って観察すると、光の点として見える星(恒星)とは違って、「いびつなかたちをしている」ことがわかります。さらに天体望遠鏡とデジタル一眼レフを使って写真に撮ると、本体や太陽電池パドルなどの構築物が小さいながらも分離していることを写せます。
今回が最後となるスペースシャトル「アトランティス号」、そしてその国際宇宙ステーション(ISS)のドッキングは「人類の宇宙開発史の記録」として写しておきたい被写体です。
日本各地から国際宇宙ステーションを撮影や観察出来る時間を知るには以下のJAXAのサイト内にあります「ISSを見よう」から調べることができます。
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
http://iss.jaxa.jp/index.html
ISSを見よう
http://kibo.tksc.jaxa.jp/
スペースシャトルと国際宇宙ステーション(ISS)のドッキングした姿を撮影する方法は、天体望遠鏡とデジタル一眼レフカメラを直接接続する「直焦点撮影法」です。 望遠鏡の対物レンズの大きさにかかわらず口径比(F値)9〜10の場合、カメラの撮影モードはM(マニュアル)に設定し、シャッタースピードは1/800秒〜1/640秒、ISO感度は1600を基準にします。
国際宇宙ステーション(ISS)は上空約300kmをかなりの高速で動いています。架台は赤道儀でも経緯台でもどちらでも構いませんが、微動ハンドルは使いませんのでフリークランプにして、滑らかに動くようにしておきましょう。そして、走行中の車や飛んでいる飛行機などの撮影と同じ、「流し撮り」をしてください。
なお、高速で移動してゆく国際宇宙ステーションにピントを合わせる時間はありませんので、事前に恒星や惑星を使ってあわせておきましょう。計算上、恒星の無限遠と約300km上空の物体のピント位置の差は極めてわずかですので、恒星でピントを合わせておいても問題はありません。飛行してきたISSをカメラのファインダーに捉えたら、そこから見失わないように連写で多くの画像を撮影します。ブレの少ない画像が1枚でも撮影できれば成功、複数毎あれば大成功です。もっともきれいに写っている画像を選んで、画像処理ソフトで適度な大きさに切り出し、明るさ
などを調整しましょう。
撮影にチャレンジできる日数はスペースシャトル打ち上げ後から約15〜20日間ほど。その限られた日数のうち日本上空を通過し撮影や観測できるかは国際宇宙ステーション(ISS)の軌道次第です。 その軌道もかなり変化しますので、JAXA「ISSを見よう」のページから毎日目が離せません。
宇宙空間を飛行するスペースシャトルオービタの撮影、そして国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングを撮影できるのもこれが最後のチャンスです。スペースシャトルオービタは「宇宙に特化した飛行機」ともいえますから、飛行機の撮影に興味のある方も撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。もちろんスペースシャトルや人工衛星に興味のある方は、二度と訪れないこの機会を逃さないでください。
(撮影 : 企画部 島田)
参考画像はFL102S(焦点距離920mm)で撮影した国際宇宙ステーション(ISS)とスペースシャトル「ディスカバリー号」をピクセル等倍で切出し、1枚に合成したものです。 もちろん、2000mm以上ならばもっと大きく写すことも可能になりますが、撮影方法が「流し撮り」なので、焦点距離が長くなれば長くなるほど撮影の難易度はどんどん高くなります。
みなさんは地球の影が見られるという事をご存知ですか?
雲一つなく良く晴れた「日の出直前」あるいは「日の入直後」の数分から10数分までしか観察できない、見られる機会がかなり少ない現象です。影ですので太陽の反対側に出現します。朝なら西側、夕方なら東側です。どちらかと言うと雲の有無がすぐにわかる日没の方が観測がしやすいでしょう。
どうして起こるのか?と言うと、夕方に太陽が地平線に沈んだ直後からその反対側に地球の影が円弧状に現れます。太陽が地平線に沈んだ直後はこの影がかなり低くて見ることが難しいのですが、時間が経過するにつれ徐々に影がに高くなっていきます。地球は球体ですからその影も丸い円弧状に出来ます。明け方の場合は夕方と逆に、どんどん低く小さく、さらに空が明るくなってきますので見ることが難しくなります。
珍しいか?と言うと、「理論上は毎日起きている現象」ですので別に珍しくはありません…と言えるのですが、
が揃わないと綺麗に見る事が出来ません。
ですので、先にも記載しましたが、珍しくはないのですが、見られる機会がかなり少ない現象です。晴天率が高く、空気の透明度が上がる冬の関東平野などで観測がしやすくなります。みなさんも是非、「観察」や「撮影」にチャレンジしてみてください。
撮影する場合はデジタルカメラにパノラマモードがあると下のような画像が簡単に撮影できます。空でピントを出そうとするとピンボケになってしまいますので、地平線付近建物でピントを合わせます。この場合、画面の下半分が暗いので、カメラの測光は“暗い”と判断してしまい、地球影を撮影するには少し露出オーバーになってしまいます。もしうまく写らない場合は露出補正を-1.0程度してみましょう。
・撮影データ:2011年1月17日17:08 Camera Sony WX-1 水平パノラマモード
・画像中央の円弧状の黒い部分が地球影、その上にうっすらとオレンジ色がかったところをビーナスの帯といいます。
(撮影 : 企画部 島田)
12月21日が皆既月食でしたが、日本ではビクセンのある埼玉県はじめ多くの地域で雨または曇り、残念ながら観察できた方は少なかったようです。
しかし、南の島サイパンではすっきりと晴れたようで、すてきな写真が届きました。
撮影者は、ビクセン60周年記念のサイパン天体観測ツアーにもご協力いただいた、サイパン在住の天体ツアーガイド田口裕史さんです。
(撮影 : 田口裕史氏)
撮影データ
撮影機材
撮影場所に行くまでの道路に牛が通せんぼ、休憩してて30分程通れなかったり、星好き在住のアメリカ人もいっぱい集まって、
月が見えたとたん、本国の映画館のように歓声と共に盛り上がったりと、楽しい観望でした。(田口)
田口さんによるサイパン天体観測ツアー
http://www.hoshizora-saipan.com/
木星の縞模様が1本消失しているとの情報があり、さっそく撮影をしてきました。
画像は昨年の8月に撮影した木星と、先日11日に撮影した木星の画像です。比べてみると縞がないことがはっきりとわかります。
昨年は土星の環が無くなり(地球からは見えにくくなり)、そして今年は木星の縞が無くなる。
天体望遠鏡での見ごたえを考えるとなんだかちょっと“残念?”な気もしますが、このような姿を観察できるのは貴重です。
ぜひ、みなさんも木星に望遠鏡を向けてみてください。
(撮影 : 企画部 島田)
今月末には肉眼でも確認できるぐらいの明るさになると予想されている彗星です。
マックノート彗星(C/2009 R1)は、現在ペルセウス座にありますので、探してみてください。
詳しい位置情報はアストロアーツさんのページを参考に。
http://www.astroarts.co.jp/special/c2009r1/index-j.shtml
天体望遠鏡にモータードライブが取り付けてあれば、コンパクトカメラでも今回のような画像が撮影できます。木星の縞の消失、マックノート彗星(C/2009 R1)、
それぞれとても珍しい天文現象ですので、トナかい会員のみなさまもぜひ、梅雨の合間の晴れの明け方に撮影や観察にチャレンジしてみてください。
(撮影 : 企画部 島田)