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ビクセンギャラリー2008より、作品の選考、評価を、天体写真家、天文アドバイザーとして活躍している大野裕明さんが行っています。
| 金賞「荒野に立つクロツラヘラサギ」 | 武内正一 さん |
| 銀賞「オリオン大星雲」 | 間島尚志 さん |
| 銅賞「手賀沼のかわせみ」 | 矢島真次 さん |
| 銅賞「馬頭星雲」 | 沼尻裕 さん |
金賞
「荒野に立つクロツラヘラサギ」
武内 正一 さん(福岡県)
評価をする際は撮影機材や撮影方法などいろいろと考慮にいれるのですが、この作品を見た時は、即、その画が気に入ってしまいました。 特段に対象となる鳥の姿恰好がいいというよりも、立ちすくんで気がかりなカメラマンに対して視線をおくる、その赤っぽい目がひょうきんそのものでおもしろい。 アンバランスな口ばしからも可愛さがにじみ出てくる、楽しい作品です。
大野裕明
銀賞
「オリオン大星雲」
間島 尚志 さん(島根県)
色分解による撮影は、微妙な色合いの星雲を局部的に強調できるので、対象が明暗の激しい場合にはとても有効な手法です。 特にトラペジュウム周辺は局部的に何段階分も明るいために露出オーバーになっている作品を多く見かけますが、この作品では注意を払ってうまくバランスをとっています。 技量の集大成ですね。このような技法は、他の明暗の差が大きい星雲にも活用できそうです。
大野裕明
銅賞
「手賀沼のかわせみ」
矢島 真次 さん(千葉県)
矢島さんは毎日かわせみを撮影しているそうですが、このような綺麗な鳥が身近にいるということはうらやましい限りです。 私もかわせみとは着物の染色をしていた時代に、間近で会話?したことがあります。 着物を染めた後、小川で余分なのりや染料を洗い流すためざぶざぶと反物をゆすいでいると、2mも離れていない小枝にかわせみがとまってこちらをうかがっていました。 真正面から光が当たり、ちょうどこの作品のように胸が美しく黄金に光り輝いた様子が、今もしっかりと印象に残っています。着物にこの色を出せないものかと、だいぶ悩んだ時期もありました。
大野裕明
銅賞
「馬頭星雲」
沼尻 裕 さん(東京都)
作者のコメントにもありますが、周辺のコマ収差が多少出てもゴーストが発生しなかった事が良かったですね。 確かに三つ星は、その輝きが要因となってゴーストが出やすい撮影対象のひとつです。 また、斜鏡金具による反射望遠鏡特有の十字線が現れて、目的とする馬頭星雲を矢で射るような写真の出来上がりになってしまうこともあります。 長年の経験から、望遠鏡の性能をうまく活かしたよい作品に仕上がっています。
大野裕明