株式会社ビクセン│Vixen Co., Ltd.

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日食を観察する時の注意

日食を肉眼で直接見ることは絶対に避けてください。太陽の光と熱はとても強いため、目を傷めてしまい、最悪の場合には失明してしまう危険性があるからです。
日食によって生じる網膜障害は「日食網膜症」と呼ばれ、昔から世界中で日食のときに発生しています。 特に今回の日食は条件も良く、天文ファンのみならず多くの方が見られることでしょう。観察機材についている取扱説明書をよく読み、正しい方法で十分に注意をはらい観察する必要があります。


やってはいけない観察方法

※黒色の下敷きや一般用サングラスなどを使っての太陽観察は極めて危険です。失明の危険があります。
太陽観察の際は、紫外線など目に有害な光線がきちんと遮光された、「日食グラス」など太陽観察専用の製品を使いましょう。


やってはいけない危険な観察方法
  • •  黒い下敷き
  • •  ガラスに煤
  • •  感光したフィルム
  • •  肉眼
  • •  サングラス

また天体望遠鏡や双眼鏡と日食グラスを組み合わせた観察方法も大変危険です。絶対にやめましょう!

写真:天体望遠鏡と日食グラス
天体望遠鏡と日食グラス
天体望遠鏡と日食グラス

日食グラスの遮光プレート部分から煙が発生し、溶けて穴があいてしまいました。大変キケンですので、絶対にやめましょう!
写真:双眼鏡と日食グラス
双眼鏡と日食グラス
双眼鏡と日食グラス

日食グラスの遮光プレートの保護フィルムが、熱によって収縮してしまいました。大変キケンですので、絶対にやめましょう!

太陽(日食)観察の危険性について 聖隷浜松病院 眼科部長 尾花 明

○太陽(日食)観察による目の病気
日食はたいへん劇的な天文現象であり、天文ファンのみならず多くの人が日食の日には太陽を見ます。しかし、太陽(日食)を観察する際には十分に注意する必要があります。太陽は決して直接、肉眼で見てはいけません。晴天時の太陽を肉眼で見た場合、わずか1秒ほどでも目に悪い影響を及ぼします。誤った方法で観察すると、永久的な視力低下、さらには失明することもあるのです。日食によって生じる網膜障害は「日食網膜症」とよばれ、昔から世界中で日食の時に発生しています。

○安全な観察のための機材
太陽(日食)観察には、必ずこの「日食グラス」など、適正な検査基準を満たした太陽観察用の専用機材を、説明書にそって正しくご使用ください。 専用機材の代用品として、“黒色下敷き”、“感光したフィルム”、“ガラスを焼いて煤で黒くしたもの”などが使われる場合がありますが、これらの代用品では目に有害な光が適切にカットされません。まぶしくないからといって長時間太陽を見ていると、あとになって目に重大な障害を残すことがあります。決して、こうした代用品で太陽を観察しないでください。また、一般的な”サングラス”も太陽を直接見るためには作られてはいませんので太陽(日食)観察に使ってはいけません。

○日食グラスについて
この日食グラスに使用されている高品位遮光プレート“ソーラープロテック”は、太陽観察用機材の基準となるJIS基準に準拠しています。さらに、その遮光性能数値を医学的に検証した結果、約7時間の太陽連続観察が可能と判明しました。 ただし、7時間はあくまで理論値です。実際の太陽観察では日食グラスのプレートを通る光以外に、周囲の光も眼に入るので、長時間の使用は避けてください。2~3分観察をしたら目を休めるのがよいでしょう。 実際に最大何分間の観察が安全なのかは、個人の目の状態や地理的な条件(緯度の違い)にもよるため一概には言えません。目に疲労感(目が重い、目をあけているのがつらいなど)を生じたらご自分の限界と思ってください。

○太陽(日食)観察時の注意点
日食グラスをかけると周りの景色はまったく見えませんので、かけたまま歩かないでください。また、思った以上に太陽が暗く見えます。そのつもりで太陽の位置を確認してください。 決して、日食グラスをはずして太陽の位置をさがさないでください。太陽(日食)観察中にまぶしさ、目の疲れ、目のしみるような感じや痛み、頭痛、吐き気などを感じたら、すぐに観察を止めてください。症状が深刻な場合は、医師の診療を受けてください。また観察中は眼の乾燥を避けるために適度にまばたきをしてください。長時間の屋外での観察では熱中症などにも十分に気をつけましょう。

みなさんが安全に、「日食」という壮大な天文現象を体験できることを願います。

聖隷浜松病院 眼科部長 尾花 明